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健康的な住まい
2025/11/17
本能は化学物質を回避できるか?
例えば、腐った肉は太古からどこにでも存在していましたから
何千という世代の間に腐った肉に対する危険信号は
遺伝子に受け継がれてきました。

そのおかげで、消化できない食品に対して
本能的な拒否反応が身に付き
変な臭いのする肉をわざわざ食べようとする人はいないし
腐った肉を売りつける肉屋は罰せられます。

けれども現在では
私たちの健康や環境を損なう化学物質が
スーパーやホームセンターで堂々と売られています。
これは、まだこの新種の危険に対する防御本能が欠けているからなのです。

腐った肉と化学物質の違いは
まだ数世代にしか知られていないということです。
わたしたちの体や心や感情は
この新しい危険をキャッチする時期に達していないのです。

わたしたちの遺伝子情報は
熊やサメ、オオカミを目撃すると一目散に逃げるよう働きかけますが
スーパーやホームセンターの棚に並んだ化学物質
例えば接着剤、木材保護剤、塗料を見た途端に逃げ出す人はいないでしょう。

残念なことに自治体や国がその危険を公にするのは犠牲者が出てからです。

せめて建築に関るわたしたちが辛抱強く
草の根運動を続けて行くことが必要だと考えています。

【出典:木とつきあう知恵 エルヴィン・トーマ 地湧社】

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自然素材で建てる外断熱の家
株式会社ビルアート
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村松宏呂子

Written by 村松宏呂子 

インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター
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